上下
白壁のにあうロマンのまち 上下。かつて江戸時代幕府の天領として栄えたこのまちは、備後・備中五万石を支配する代官所が置かれ、いち早く中央の文化が伝わった歴史と文化の薫る町です。その後、世界遺産に指定された大森銀山に置かれた代官所の出張所となり、そこで産出された銀をもとに、幕府の後ろ盾を得た金融業が盛んになり、その資金は「上下銀」とよばれ、近隣の大名、遠くは四国の大名にも貸し出されていました。融資の抵当としてお姫様の使用していた籠もあったようです。当時を偲ばせる白壁やなまこ壁、うだつが残っており、訪れる人々を浪漫へと誘います。
沿革
明治の中ごろ、弊店の初代はこの街並みの中の一軒の長屋を借り、魚の行商を足掛かりに、「御調屋」(先祖が現在の尾道市の御調出身のため)と称し居酒屋、宿屋へと商売を広げていきました。その当時の明治、大正、昭和初期の建物を現在も旅館として使用しています。一部改装し新しくなってはおりますが古い建物のままです。創業120年といったところでしょうか?(定かではありませんが)